2018年10月号(QRコード・SNS用)
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2018年10月号 デジタル・トークライン
<CONTENTS>
1.今月の向山洋一 教育語録
2.谷編集長の5min.アンサー
3.高段者に聞く Q&A!(動画・音声)
堀田和秀先生
4.特集:給食の時間を楽しく(ストレスゼロ)
水本和希先生
5.デジタルトークライン連動企画!デジタルでダウンロード、本誌で解説
武井恒先生
6.大成功の絵画工作指導
佐藤昌彦先生
7.今月のサークル動画
8.本誌掲載論文の関連カラー画像
村野聡先生・吉田知寛先生・太田政男先生・ 西尾豊先生・塩沢博之先生・
石坂陽先生・林健広先生・ 川原雅樹先生・美崎眞弓
9.トークライン本誌PDFデータ
10.今月の表紙人物
水川勝利
1.今月の向山洋一 教育語録
「勝負焼けをした、授業焼けをした。
そう言ったことを抜きにしてプロになろうっていうのは
いかなる職業でも身につくってことはないです」
「一人前は、100回。名人は、1000回の研究授業が必要である」と氏は言う。
では、研究とは何か。
研究の3つの大枠を示しつつ、指導案の書き方、発問の仕方、討論の初期指導など、
今ではなかなか聞けない授業づくりの基本が語られている。
様々な授業提案をもとに、子供を熱中させるポイントを学ぶことができる映像となっている。
(解説:TOSSデジタルチーム 徳永剛先生)
上の動画は、TOSS動画ランドで配信予定の「向山洋一教え方ビデオコース ④研究授業をする⑴」の一場面です。
本編全てを見たい!という方はコチラ→TOSS動画ランド
2.谷編集長の5 min. アンサー
10月号のテーマは「授業の腕をあげる法則 第八条 確認の原則」です。
こちらは「谷編集長の5min.アンサー」の音声配信です!
音声を聞くには、下の画像をクリックしてください。
3.高段者にきく!Q&A(動画・音声)
10月号は堀田和秀先生の「道徳の授業ポイント」です!
こちらは「高段者にきく!Q&A」音声配信です!
音声を聞くには、下の画像をクリックしてください。
4.特集:給食の時間を楽しく(ストレスゼロ)
ちょっとした工夫が、ストレスフリーの楽しい給食の時間をもたらす
水本和希先生
本誌18、19ページ掲載の関連画像をご紹介します。
5.デジタルトークライン連動企画!デジタルでダウンロード、本誌で解説
合理的配慮分析シートで、驚異の専門性を担保する
武井恒先生
関連資料をダウンロードできます。
詳しい解説は本誌P37に!
ダウンロード(wordファイル)はこちらから→合理的配慮分析シート
6.大成功の絵画工作指導
先人に学ぶ―レオナルド・ダ・ヴィンチ
佐藤昌彦先生
本誌32、33ページ掲載の佐藤昌彦先生(北海道教育大学教授)の画像をご紹介します。
解説は本誌をご覧ください。
7.今月のサークル動画
本誌で紹介しきれなかった魅力を動画でご紹介いたします!
※連絡先など、詳細は本誌(78ページ)をご覧ください。
①授業1単元分を見通した指導法を考えるサークル
田丸義明先生
サークル名:TOSS川崎教育サークル(神奈川県)
代表:田丸義明
②「嵐」を巻き起こすサークルに!
許鍾萬先生
サークル名:TOSS山風サークル(兵庫県)
代表:許鍾萬
8.本誌掲載論文の関連カラー画像
①写真で解説!TOSS流板書術・ノート術
かき込み式四コマ漫画作文をノートにどんどんかかせよう
村野 聡先生
本誌26、27ページ掲載の関連画像をご紹介します。
②授業が激変!TOSS指導法最前線
指名なし討論×アンプラグドプログラミング
吉田知寛先生
本誌28、29ページ掲載の関連画像をご紹介します。
小学三年国語「レポート」単元の指導法の工夫
太田政男先生
本誌30、31ページ掲載の画像をカラーでご紹介します。
「ニャティティソーラン指導DVD」で教室は熱狂の渦に!
西尾豊先生
本誌34ページ掲載の関連画像をご紹介します。
こちらの教材の詳細・ご注文はコチラ→ニャティティソーランCD、指導DVD+テキスト
今なら、トークライン読者限定!送料無料でお求めいただけます!(~12/14まで)
勉強が苦手な子が取り組める教材「あかねこ冬スキル」(光村教育図書)
塩沢博之先生
本誌35ページ掲載の画像をカラーでご紹介します。
③現在進行形の教科書単元
≪5年:国語≫
情景描写を的確に捉えさせる
石坂陽先生
本誌46ページ掲載の画像をカラーでご紹介します。
≪6年:算数≫
「できる」を保障する2つの指導
林健広先生
本誌49ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
《社会:基礎・基本》
「水の旅」学校の水はずっとさかのぼるとどこから来ているのだろう
川原雅樹先生
本誌50ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
《社会:主体的・対話的で深い学び》
「世界の水問題」水のサイクル図と水紛争
川原雅樹先生
本誌51ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
⑥人気女性ライター トークラインだけの裏話
宣伝の極意
美崎真弓
本誌75ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
9.トークライン本誌PDFデータ
本誌全ページのPDFデータがダウンロードできます。
(本誌と一部のフォントが異なります。また、画像の解像度を低く設定しています。ご了承ください。)
閲覧・検索にどうぞご利用ください。(印刷はできません。)
こちらをクリックしてください→教育トークライン2018年10月号 本誌PDFファイル
10.今月の表紙人物
明石 元二郎
(あかし もとじろう)
元治元年8月1日(1864年9月1日) – 大正8年(1919年)10月26日
日本の陸軍軍人。第7代台湾総督。
日清戦争では近衛師団参謀として従軍し、日露戦争では諜報活動に従事した。
1908年に韓国駐?軍参謀長、1918年に台湾総統などを歴任。
「日露戦争勝利の影の立役者・明石元二郎」
1904年2月、日本はロシア帝国の南下政策による脅威から自衛のため日露開戦に踏み切らざるをえなかった。 相手は日本の3倍の国力があり、世界最大最強のバルチック艦隊を要していた。
しかし、結果は世界の国々の予想に反していた。
・満州軍総参謀長 児玉源太郎の活躍で、人類史上最大の会戦である奉天会戦(1905年2-3月)において、日本は圧倒的優位に立った。
・第三軍司令官 乃木希典大将は、難攻不落の旅順要塞を肉弾戦により陥落させた。
・日本海海戦では、連合艦隊司令長官 東郷平八郎大将、秋山真之海軍中将、第2艦隊司令長官 上村彦之丞海軍大将が、バルチック艦隊と戦い、世界の海戦史上最大の勝利をあげた。
さらに、日本の勝利を確定し、世界の外交史上最大の成功と称されるポーツマス講和条約締結では 小村寿太郎外務大臣、金子堅太郎が、戦費調達では高橋是清がそれぞれ活躍した。
アジアの小国日本は、これら人物の功績もあり、その国運をかけた戦いで大国ロシアに薄氷の勝利を挙げることが来たのだ。
しかし、ここで忘れてはならないのが情報・諜報戦についてだ。
あまり表には出てこないが、戦いにおいて極めて重要である。
満州軍総参謀長 児玉源太郎は、ロシアを後方攪乱し、また内部から政情不安を煽り、継戦能力を削ぐ謀略工作を仕掛けた。
この任務を任されたのが明石元二郎陸軍大将だ。
明治37年(1904年)、日露戦争が開戦すると、駐ロシア公使館は中立国スウェーデンのストックホルムに移った。
開戦直前の1月以降、明石はこの地を本拠として活動する。
開戦後もロシア国内の情況を把握することが目的であった。
参謀総長・山県有朋の英断により、明石の工作資金として、当時の金額で100万円が支給された。
現在では400億円に相当する額であるといわれている。
潤沢な資金をもとに、明石はロシアの国情研究や情報収集にとどまらず、ヨーロッパ全土の反ロシア政府組織とコネクションを作り、活動資金供給や武器提供などを行っていた。そして、彼らを通してロシア政情を不安定にさせる多数の工作を行った。例えば、ストライキ、サボタージュ、武力蜂起などである。
挙国一致して戦争に挑めなくなることは、どの国にとっても死活問題になる。
その結果、ロシア国内に政情不安が広がったといわれている。
ちなみに、明石元二郎は非常に几帳面であった。明石は復命報告で、明細書とともに、100万円の工作資金のうち残った27万円を返済している。
この時、100ルーブル(当時のレートで103円程度)だけ不足していたが、これが列車のトイレで落としたお金であることまで報告している。
ロシアが旅順要塞を失い、国内騒擾(そうじょう=騒乱、擾乱)問題に揺れている時、ドイツ皇帝ウィルヘルム二世からアメリカのルーズベルト大統領へ、密書が送られた。
その内容は「日本に領土要求のない形で、早く講和が締結されるように働きかけるべきだ」とのことだった。
このウィルヘルム二世こそ、従兄弟であるロシアのニコライ皇帝を焚き付け、ロシアを日露戦争へ誘導した張本人であり、日露戦争におけるロシアの財務的な支援者であった。
この時、ウィルヘルム二世は国内騒擾に荒れるロシアに、早く戦争を止めて欲しいと考えるようになっていた。
明石の工作によるロシア国内の騒擾は、同盟国や隣国に甚だ不都合だったのだ。
ウィルヘルム二世が「明石元二郎1人で、満州の日本軍20万人に匹敵する戦果を上げている」と言って称えたと紹介する文献もある。
日露戦争全般にわたり、ロシア国内の政情不安を画策してロシアの継戦を困難にし、日本の勝利に貢献することを意図した明石の活動は、後に、明石自身が著した『落花流水:明石元二郎大将遺稿』などを通じて、巷にも日本陸軍最大の謀略戦と称えられるようになった。
参謀次長 長岡外史は、「明石の活躍は陸軍10個師団に相当する」と評した。
谷寿夫中将の『機密日露戦史』では、「日露戦役戦勝の一原因もまた明石大佐ならざるか」と述べられている。
現在、世界中の諜報機関では、明石元二郎のことを教えているという。
明石元二郎の活躍と日本の工作資金がなければ、ロシア革命は起こらなかったのではないだろうか。さらに、日露戦争での勝利も難しかったと思われる。
インテリジェンスの需要性を今一つ認識していない現代のわが国で、世界的な謀略を、組織もほとんどなく、自分だけで成し遂げた明石元二郎のことを知っていただきたいと思い、今月号の表紙に選んだ。
表紙デザイン:水川勝利