2018年7月号(QRコード・SNS用)
- 6月
- 15
2018年7月号 デジタル・トークライン
<CONTENTS>
1.今月の向山洋一 教育語録
2.谷編集長の5min.アンサー
3.高段者に聞く Q&A!(動画・音声)
林健広先生
4.デジタルトークライン連動企画!デジタルでダウンロード、本誌で解説
堀田和秀先生
5.大成功の絵画工作指導
酒井臣吾先生
6.今月のサークル動画
7.本誌掲載論文の関連カラー画像
山本東矢先生・堀田和秀先生・太田政男先生・林健広先生・勇和代先生・溝端久輝子先生・笠井美香先生・
瀧澤美香先生・塩谷直大先生・関澤陽子先生・間英法先生・門間政博先生・美崎眞弓
8.トークライン本誌PDFデータ
9.今月の表紙人物
水川勝利
1.今月の向山洋一 教育語録
「21世紀の時代を、インターネットを自分のものにして、素晴らしい人生を送ってください。」
向山氏は、今のようにパソコンやインターネットが当たり前になる何年も前の1999年に、21世紀の世界で最も大きな変化をもたらすインターネットについて授業されている。
WWWの世界をどのように授業されたのか。
第4次産業革命、シンギュラリティの到来と、世界が再び大きな変化をむかえている今に必見の動画である。
(解説:TOSSデジタルチーム 松山英樹先生)
上の動画は、TOSS動画ランドで配信中「インターネットの授業」の一場面です。
本編全てを見たい!という方はコチラ→TOSS動画ランド
2.谷編集長の5 min. アンサー
7月号のテーマは「残業ゼロに向けた仕事術」です。
こちらは「谷編集長の5min.アンサー」の音声配信です!
音声を聞くには、下の画像をクリックしてください。
3.高段者にきく!Q&A(動画・音声)
7月号は林健広先生の「荒れた子への対応心得」です!
こちらは「高段者にきく!Q&A」音声配信です!
音声を聞くには、下の画像をクリックしてください。
4.デジタルトークライン連動企画!デジタルでダウンロード、本誌で解説
定時退勤を実現する「校内研修計画」
堀田和秀先生
関連資料をダウンロードできます。
詳しい解説は本誌P37に!
ダウンロード(Wordファイル)はこちらから→平成30年 校内研修計画
5.大成功の絵画工作指導
「三匹の子豚」を描いて、体の動きの基礎を学ぼう
酒井臣吾先生
本誌32、33ページ掲載の酒井臣吾先生(酒井式描画指導法研究会)の画像をご紹介します。
解説は本誌をご覧ください。
6.今月のサークル動画
本誌で紹介しきれなかった魅力を動画でご紹介いたします!
※連絡先など、詳細は本誌(78ページ)をご覧ください。
①「続けると本物になる」志高く
松島博昭先生
サークル名:CHANCE(群馬県)
代表:松島博昭
② 若さはじけるサークルです!
林健広先生
サークル名:下関教育サークル(山口県)
代表:林健広
7.本誌掲載論文の関連カラー画像
①写真で解説!TOSS流板書術・ノート術
現実に教室で起こる問題を取り上げよう
山本東矢先生
本誌26ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
②授業が激変!TOSS指導法最前線
中学年でも実践可能! 向山実践「かける」の授業
堀田和秀先生
本誌34ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
TOSSメモで向山実践を追試する
太田政男先生
本誌30ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
使えば分かる、最高のノート
林健広先生
本誌34ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
③現在進行形の教科書単元 すぐに追試できる開始15分間の発問
≪国語1年≫「おおきなかぶ」は絶対向山氏の追試をしよう!
勇和代先生
本誌38ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
≪国語2年≫読書感想文の書き方を教える
溝端久輝子先生
本誌40ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
≪国語3年≫「物語の仕掛けにつながる言葉に気を付けて読む」
笠井美香先生
本誌42ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
≪算数3年≫あまりのあるわり算を攻略
瀧澤美香先生
本誌43ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
≪算数4年≫中心となる考えを計算の場面でも貫いて指導する
塩谷直大先生≪授業コンテンツDownloadあり!!≫
本誌45ページ掲載の授業コンテンツをダウンロードできます!
授業コンテンツ(PowerPointファイル)はこちらからダウンロードできます→小学算数4年上(教育出版)p.104 面積
≪算数6年≫7月、難問をしよう!
林健広先生
本誌49ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
④「基礎基本の授業例」と「主体的で深い学びの授業例」
《基礎・基本》6年「生物と環境」の基礎基本
関澤陽子先生
本誌50ページ掲載の関連資料をご紹介します。
《主体的・対話的で深い学び》6年「生物と環境」の主体的・対話的で深い学び
関澤陽子先生
本誌51ページ掲載の関連資料をご紹介します。
⑤中学校の授業実践
エピソード記憶で楽しい理科授業
間英法先生
本誌54ページ掲載の関連資料をご紹介します。
⑥授業技量向上の法則
暗唱指導に「おまけ」があった
門間政博先生
本誌69ページ掲載の関連資料をご紹介します。
④人気女性ライター トークラインだけの裏話
道を極めた人の言葉
美崎真弓
本誌75ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
8.トークライン本誌PDFデータ
本誌全ページのPDFデータがダウンロードできます。
(本誌と一部のフォントが異なります。また、画像の解像度を低く設定しています。ご了承ください。)
閲覧・検索にどうぞご利用ください。(印刷はできません。)
こちらをクリックしてください→教育トークライン2018年7月号 本誌PDFファイル
9.今月の表紙人物
後藤 新平
(ごとう しんぺい)
安政4年6月4日(1857年7月24日)- 昭和4年(1929年)4月13日
日本の医師・官僚・政治家。
児玉源太郎のもと、台湾総督府の民政長官を務める。
内務大臣、外務大臣などを歴任。
「100年先の未来を見据えた“国家の医師”、後藤新平」
幼い頃は家が貧しく苦学した後藤新平。
10歳で論語を学び、12歳で肥後熊本藩出身の大参事(副知事)である安場保和の給仕の職を得た。横井小楠の弟子である安場に引き立てられ、安場に「政治は万民のためを判断基準とする王道を歩むべきで、権謀術数による覇道は排すべきだ」との“パブリック精神”を吹き込まれたと思われる。
地元の医学校で猛勉強し、24歳で愛知県病院長となる。
25歳のとき、暴漢に襲われ負傷した自由党総裁、板垣退助を手当てした際、新平の人柄を見抜いた板垣から政治家への道を勧められる。
26歳の時、「個々の病人を治すより、国をなおす医者になりたい」との思いから内務省衛生局に入る。
33歳、『国家衛生原理』記し、その中で“国家は生命体である”ととなえた。
この考えが行政官としての原点になった。
その後多額の借金をしてドイツへ留学し、2年後に帰国。
内務省衛生局長になり公衆衛生行政の基礎を築く。
日清戦争の帰還兵のための「コレラ上陸阻止プロジェクト」で世界的な実績を上げた。
明治31年、42歳の時、『教育トークライン』誌2018年6月号の表紙を飾った児玉源太郎に抜擢され、台湾総督府の民政長官に就任し、直ぐさま台湾の行政上の大改革を実施した。
反乱を鎮め、産業の復興や鉄道の育成を図り、国家破錠寸前であった台湾を見事蘇らせた。特に衛生面での改革と、「アヘン漸禁策」を実施し、アヘン中毒患者の撲滅に積極的に取り組んだ。その成果として、昭和14年には中毒患者は500人を下回った。
この実績により、日露戦争の勝利で得た南満州鉄道の初代総裁に就任し、満州の「都市づくり」へ取り組むようになる。
その後、汚職で疲弊していた東京市の市長に就任した。そして関東大震災が起こる。
新平は山本権兵衛内閣のもと、内務大臣として入閣し「帝都復興の議」を提出し、帝都復興院総裁になり、帝都建設に着手する。
新平の「東京市改造計画」は100年先の日本を見据えた壮大なプロジェクトであり、綿密なビジョンと技術に裏付けられたものであった。
しかし薩長中心の幕藩政治のなかでは“朝敵”と揶揄され、高橋是清ら反対勢力から猛反発をくらい、新平の震災復興計画は40億円からの大幅な予算を削減された。
それでも新平は、17歳年上の渋沢栄一の協力を得ながら、自身の計画を、たとえ一部でも遂行しようと諦めなかった。
新平は「国家は生き物だ」との考えのもと、その血管に相当する道路網、鉄道網、下水道の整備も必要だと考えた。
また「地震は何度も起こる。火災や大きな被害を防ぐため、道路と公園をつくる必要がある」と考え、江戸の歴史を引きずる非近代的都市である東京を“燃えない”近代都市へと作り替えようとした。
ニューヨークの都市計画の権威チャールズ・ビアードは、来日した際、東京に美観と特異性を与えた新平の構想を支持した。さらに「後藤案のような都市づくりをしなければ、いつかの日にか、日本の心が世界で光芒を放つようになったとき、自らを悔い恥じることになるだろう」という言葉を残している。
新平の計画に対して、後に昭和天皇は次のようなお言葉を遺しておられる。
「震災ではいろいろな体験はありますが、ひとことだけいっておきたいことは、復興にあたって後藤新平が非常に膨大な復興計画を立てた。もし、それがそのまま実行されていたら、おそらく東京の戦災(東京大空襲)は非常に軽かったんじゃないかとおもって、いまさら後藤新平のあのときの計画が実行されなかったことを非常に残念におもいます……」
新平は、次のような言葉を遺している。
「最大の経済対策は人を育てることにある」
「一に人、二に人、三に人」(後藤新平の著書のタイトル)
「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そしてむくいを求めぬよう」
教育に携わる仕事をされている方は、これらの言葉から大きなヒントを得られるのではないだろうか。
新平は、医学を修めたからこそ、物事の本質を掴むことができ、それが政治や都市計画に通じ、壮大なスケールのビジョンを描けたのではないだろうか。
科学的に物事の本質を捉え、それをもとにビジョンを描く力の重要性を、多くの先生方や子供たちに知って頂きたいと思い、後藤新平を今月号の表紙に選んだ。
表紙デザイン:水川勝利