2018年5月号(QRコード・SNS用)

2018年5月号 デジタル・トークライン

<CONTENTS>

1.今月の向山洋一 教育語録
2.谷編集長の5min.アンサー
3.高段者に聞く Q&A!(動画・音声)
 河田孝文先生
4.特集:「僕もできた!」向山型算数でどの子も自己肯定感アップ
 河田孝文先生・塩谷直大先生・鈴木美佐子先生
5.デジタルトークライン連動企画!デジタルでダウンロード、本誌で解説。
 高杉祐之先生
6.大成功の絵画工作指導
 酒井臣吾先生
7.今月のサークル動画    4/17UP!
8.本誌掲載論文の関連カラー画像
 岩田史朗先生・溝端久輝子先生・塩苅有紀先生・塩谷直大先生・林健広先生・板倉弘幸先生・美崎眞弓
9.トークライン本誌PDFデータ
10.今月の表紙人物
 水川勝利
 


 

1.今月の向山洋一 教育語録

「縦5cm、横2cmの長方形の面積の式と答えが言える人、手を挙げてください。」

向山氏の算数授業の冒頭1分間の映像である。向山氏は、教室に入る時に「こんにちは」と言って
すぐ板書をする。10秒後には板書が始まり、その10秒後発問をする。
子供たちは授業開始30秒もたたずに一気に授業に引き込まれる。全く無駄がない。
今回は、語録というより向山氏の算数授業の導入に注目していただきたい。実は、向山氏は発問を間違えている。
子供から指摘されるが、全く動揺しない。「長方形です」とだけ返答する。
1分間の映像からたくさんの教育技術が学べる。

(解説:TOSSデジタルチーム  戸村隆之先生)

上の動画は、TOSS動画ランドで配信中の「4年面積」の一場面です。

本編全てを見たい!という方はコチラ→TOSS動画ランド

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2.谷編集長の5 min. アンサー

5月号のテーマは「授業が安定するシステム」です。

「谷編集長の5min.アンサー」の音声配信を始めました!

音声を聞くには、下の画像をクリックしてください。 

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3.高段者にきく!Q&A(動画・音声)

 5月号は河田孝文先生の「考え議論する道徳」です!

こちらは「高段者にきく!Q&A」音声配信です!

音声を聞くには、下の画像をクリックしてください。 

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4.特集:「僕もできた!」向山型算数でどの子も自己肯定感アップ

高学年の割合問題は「数直線」を教える
河田孝文先生

本誌16、17ページ掲載の関連画像をご紹介します。P16.17河田画像1P16.17河田画像2

算数5年「正多角形の作図」をプログラミンで授業する
塩谷直大先生

本誌22ページ掲載の関連画像をご紹介します。
しおや2

しおや1

参考資料のダウンロードはこちらから→ ①スクラッチ作図ワークシート ②正多角形の作図授業コンテンツ

割合の問題は、問題文を〝基本の文″に直すのがコツだ
鈴木美佐子

本誌24ページ掲載の関連画像をご紹介します。
鈴木美佐子5 月特集 算B デジタル用

鈴木美佐子 5月特集 算Bタイトル挿入p1

鈴木美佐子 5月特集 算Bタイトル挿入p2

5.デジタルトークライン連動企画!デジタルでダウンロード、本誌で解説。

全ての教師に知ってほしい神経伝達物質
高杉祐之先生

関連資料をダウンロードできます。
詳しい解説は本誌P37に!

高杉画像

ダウンロードはこちらから→ワークシート
サイトお問合せ:hiroyuki-takasugi@fuga.ocn.ne.jp

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6.大成功の絵画工作指導

遠近を意識しながら スキー遊びの楽しい絵を描こう
酒井臣吾先生

本誌32、33ページ掲載の酒井式描画指導法研究会 酒井臣吾先生の画像をカラーでご紹介します。
解説は本誌をご覧ください。

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7.今月のサークル動画

谷和樹先生「サークルのすすめ」
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8.本誌掲載論文の関連カラー画像

①写真で解説!TOSS流板書術・ノート術
ノートは思考の基地!一年間楽々乗り切るノートスキル術
岩田史朗先生

本誌26、27ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。

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②現在進行形の教科書単元 すぐに追試できる開始15分間の発問
≪国語2年≫2年生最初の説明文
溝端久輝子先生

本誌40ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。

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≪算数2年≫百玉そろばんで「しくみ」と「スキル」をつなぐ
塩苅有紀先生

本誌41ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。
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塩苅有紀2

塩苅有紀3

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≪算数4年≫四捨五入を視覚化する
塩谷直大先生

本誌45ページ掲載の関連動画と画像をカラーでご紹介します。


PPファイルこちらからダウンロードできます→木村重夫先生「四捨五入の山」追試

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≪算数6年≫子どもがどこでつまずくか 教師がイメージする
林健広先生

本誌49ページ掲載の授業のポイントと関連画像をカラーでご紹介します。

林③

林①

林②

③授業技量向上の法則
向山氏の力量を高く評価する、研究者から見た向山氏の六年一組学級経営案
板倉弘幸先生

本誌68ページ掲載の関連資料をご紹介します。
経営案形式                     経営案形式

④人気女性ライター トークラインだけの裏話
男の美学
美崎真弓

本誌75ページ掲載の関連画像をカラーでご紹介します。

今月の一言「夢のない人生は寂しい」先生の著書では、
今後に「恋のない人生はわびしい」が続く。すてきな言葉。

アニャンゴアニャンゴ1アニャンゴを励ます会のパーティ会場で、
江戸芸かっぽれ家元、櫻川びん助さん(左写真中央)もご一緒に。

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10.トークライン本誌PDFデータ

本誌全ページのPDFデータがダウンロードできます。

(本誌と一部のフォントが異なります。また、画像の解像度を低く設定しています。ご了承ください。)

閲覧・検索にどうぞご利用ください。(印刷はできません。)

こちらをクリックしてください→教育トークライン2018年5月号 本誌PDFファイル

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11.今月の表紙人物

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井上 毅
(いのうえ こわし)

天保14年12月18日(1844年2月6日) – 明治28年(1895年)3月17日

日本の武士、官僚、政治家。
子爵。法制局長官、枢密顧問官、第2次伊藤内閣の文部大臣、農商務大臣を歴任などを歴任する。
国会開設の勅諭、大日本帝国憲法や皇室典範、教育勅語、軍人勅諭などを起草した。

「近代日本をデザインした大天才、井上毅」

大日本帝国憲法は明治22年、
教育勅語は明治23年10月30日に渙発(かんぱつ)された。
教育勅語はまさに“修身・道徳”の根本規範である。

井上毅は明治天皇の命により起草した教育勅語を、天皇が公式に発する公文書である詔(みことのり)ではなく、天皇のお言葉である勅語(ちょくご)とした。
よって教育勅語は明治天皇ご自身が国民に親しく語りかけられるお言葉であり、明治天皇の個人的な著作物になっている。
これにより、教育勅語は国民への押しつけではなく、「先ず明治天皇御自ら実行するので、臣民の皆も、天皇のためではなく自分自身のために実行して欲しい」との明治天皇ご自身のお言葉になった。
だからこそ、国民みながすすんでそれを覚え、実行するモチベーションが湧いたのではないだろうか。
もし、“生き方”を公文書である詔として発せられていたら、国民の捉え方も随分と違っていたと思われる。

教育勅語の内容は、太古の昔から日本人が正しいと思っていた“生き方”の集大成であり、日本の民族精神・国民精神といえる。
天皇の「徳」による統治と国民の忠と孝、それらが心を一つにして、君民共治する。そのような世界で唯一の国柄が日本の特色だ。

教育勅語煥発の2年後、井上毅は文部大臣として教育勅語を柱とした「修身科」を創設した。
その後、欧米では教育勅語や修身を元にした出版物が広く読まれているという。

一方、日本ではどうだろうか。
1948年(昭和23年)、アメリカ合衆国国防総省が教育勅語を全面的に否定する方針を打ち出し、続いて極東委員会において「日本教育制度に関する政策」で、教育勅語は教授、研究、儀式のよりどころとしてはならないと決定された。これに基づき、5月にGHQの民政局が、衆参両議院の文教委員会の委員長を呼んで、教育勅語を否定する決議をするように口頭で指示したとされている。その後、衆参両議院で個別に打合会が開かれ、何度か衆参両議院の文教委員長同士の協議もされた。6月19日に、両議院とも委員会の審査を省略する形で、決議案が本会議に提出され、衆議院で「教育勅語等排除に関する決議」をされ、参議院で「教育勅語等の失効確認に関する決議」をされた。

しかし、明治天皇の個人的なお言葉である教育勅語を排除や失効させる権限をもつ存在自体、この世に無い。
よって、教育勅語は今もなお明治天皇のお言葉として我々は大切に拝読し、実行すれば良いのではないだろうか。

教育勅語に関して、印象的な逸話がある。

第二次世界大戦後、日本とドイツは敗戦国同士だったが、ドイツの方が早く復興した。その理由を知ろうと日本の訪問団がアデナウアー首相に面会し、「ドイツ復興の原動力は何か」を尋ねた。アデナウアー首相は、執務室の壁に掲げてある額縁を指差して、「これが復興の原動力です」と答えた。日本の訪問団員がその「額縁」を見上げても、ドイツ語の文字だから何が書いてあるのか分からなかった。アデナウアー首相は「これは日本の教育勅語です。我々はこの教育勅語の精神のおかげで復興できたのです」と言葉を続けた。

最後に明治神宮のHPから、教育勅語煥発の背景と題された口語文訳を紹介したい。

【教育勅語煥発の背景】
明治天皇は明治元年、国是五箇條を神々にお誓いになり、新生日本の大方針を明らかにされました。政府はこの方針にそって、近代国家の建設には人材の育成が急務であるとして、明治5年学制を公布し、全国的に学校を設置して義務教育の制度を確立し、教育の普及に努めました。しかし当時は文明開化の風潮により洋学が重んじられ、我が国伝統の倫理道徳に関する教育が軽視される傾向にありました。

このような実情を深く憂慮された明治天皇は、徳育の振興が最も大切であるとされ、わが国の教育方針を明らかにするため明治23年10月30日、教育勅語を渙発されました。勅語には、日本人が祖先から受け継いできた豊かな感性と美徳が表され、人が生きていくべき上で心がけるべき徳目が簡潔に述べられていましたが、戦後に教育勅語が排除された結果、我が国の倫理道徳観は著しく低下し、極端な個人主義が横溢し、教育現場はもとより、地域社会、家庭においても深刻な問題が多発しています。

今こそ、私たちは教育勅語の精神を再認識し、道義の国日本再生のために、精進努力しなければなりません。

【教育勅語の口語文訳】
私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます。そして、国民は忠孝両全の道を全うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、見事な成果をあげて参りましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。

国民の皆さんは、子は親に孝養を尽くし、兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲睦まじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じ合い、そして自分の言動を慎み、全ての人々に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格を磨き、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また、法律や、秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。そして、これらのことは、善良な国民としての当然の努めであるばかりでなく、また、私達の祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、さらにいっそう明らかにすることでもあります。

このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところであると共に、この教えは、昔も今も変わらぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、間違いのない道でありますから、私もまた国民の皆さんと共に、祖父の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるように、心から念願するものであります。

~国民道徳協会訳文による~
出典:明治神宮HP http://www.meijijingu.or.jp/about/3-4.html

日本の歴史・文化・伝統に根ざした大日本帝国憲法や教育勅語を起草し、近代日本の根幹をつくった井上毅のことを知っていただきたく、今月号の表紙に選んだ。

 

表紙デザイン:水川勝利

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